インタビュー
interview
vol.2
子供に教えられますか?
“金融リテラシー”編
2025.3.21
ノーブルホームの子育て応援『Noble Fum』のスペシャルインタビュー。常陽銀行様との対談Vol2は昨今注目の”金融リテラシー”についてです。

鈴木
昨今、金融教育についての話題を聞く機会が増えてきました。子どもの金融リテラシーを高めるためにどんなことをしていますか?
渡邉様
とってもお子様想いのご質問ですね。これも各家庭によりますのでお答えは難しいですが。もしかすると、新聞の経済面や金融に関するテレビ番組をみている時間は、多いかもしれません。そういった中で自然と子どもたちも金融・お金について興味をもってもらえればいいのかと思います。最近では学校でもライフプランや金融に関する授業が行われていますので、その中で学んでもらえればと感じています。常陽銀行でもそういった金融教育をサポートさせていただいています。
「金融リテラシー」とは、経済的に自立し、より良い生活を送るために必要なお金に関する知識や判断力のことです。金融リテラシーと聞くと難しく感じるかもしれませんが、私たちはこどもの頃からお金の使い方を学ぶ機会があります。例えば、おこづかいやお年玉をもらうときに「無駄づかいをしないように」「お金はよく考えて使いなさい」などと言われた方が多いのではないでしょうか。あるいは今、おこづかいをあげる立場になって、こどもたちに同じようなことを伝えている方も少なくないと思います。また、大人になるにつれて、一人暮らしや結婚といったライフイベント、思いがけない病気やトラブル、車や住宅など大きな額の出費やローン、保険契約、さらに投資や貯蓄といった様々な場面で、金融や経済に関する詳細な情報や知識に基づいた判断力が必要とされる機会が増えていきます。そのような場面で適切に判断を行うためにも、金融リテラシーを育むことはとても重要です。
(政府広報オンライン「金融リテラシー」って何? 最低限身に付けておきたいお金の知識と判断力)
鈴木
確かに・・・良く親に無駄遣いしないで貯めておきなさい!って言われていました。思い起こせばその言葉を受け流してしまっていましたね。”なぜならば”という理由を理解させていくことが大切なんですよね。
渡邉様
おっしゃるとおりですね。では、具体的に「無駄づかいをしない」「お金はよく考えて使う」ってどういうことでしょうか。お子様はお正月にもらったお年玉、どうしていますか?お子さんが自由に使えるお金ですね。先ほど子ども手当の使い道でも触れたように、お金を使うときは、必要なものとほしいものに分けて考える。そして必要なものを優先する。そのように考えて使う練習をするいい機会としてみてはいかがでしょうか。
まずは、大人が金融リテラシーを高めていく、そして子供たちの学びに寄り添っていけるといいですね。

鈴木
今の時代、電子マネーなどが増えてきています。子供たちにお金の使い方を学ばせるには現金の方がいいのでしょうか?
私たちが小さい頃には考えられなかったスピードでキャッシュレスやクレジット決済が増加していますよね。現金を使わずに支払いができるサービスや支払いを、キャッシュレス決済といいます。
この流れは今後も続くでしょうから、無理に現金で「お金」を考えてもらう必要はないと思います。ですが知識として、「お金」がどういったものなのか、歴史的背景がどういったものなのかといったことを学ぶ必要はありますので、そういった場合はぜひ常陽史料館などにもお越しください。

照沼
是非行ってみたいですね!
渡邉様
また、キャッシュレス決済やクレジット決済のメリット・デメリット、金融犯罪などについては折りに触れて教えてあげるといいと思います。
メリットとしては、現金を持ち歩かなくていいので、盗まれたり失くしたりする心配がないというお子様が使うときの安心感があります。一方、目の前のお金が減らないので、使い過ぎてしまう心配もあります。また、18歳になるとクレジット契約ができますが、クレジット決済は、分割払い・リボ払いに手数料がかかったり、カードの紛失・盗難などで悪用される危険があり、支払いが遅れ「信用度」がさがるとローンなどが組めなくなるといったデメリットもあります。
学びとしては、お子様の成長にしたがって、実際に支払う場面でそのような話をしてみてはいかがでしょうか。
使う時は「必要なものとほしいものに分けて、必要なものを優先する」、「収入の範囲で」、この基本は、現金もキャッシュレス決済も一緒です。
※常陽銀行様の「お金を学ぶ(金融教育)」について→詳しくはこちら
今回のゲストは・・・

常陽銀行下市支店
営業課 2級ファイナンシャル・プランニング技能士
渡邉 美穂様

常陽銀行下市支店
〒310-0815 茨城県水戸市本町1丁目4−29
電 話:029-221-7107
URL:https://www.joyobank.co.jp/
インタビュアー

鈴木いつか
高校1年生(県外)、中学3年生の野球男子の母です。「子育て」というよりも「ひとりだち」するためのサポートが自分の役目と思い、徐々に手を離しながらの親子生活。 大人も子供も「一度きりの人生なので、自分で責任をもって判断」がモットーです。