性能ラボ
長期的な建物の資産価値の維持 第9弾 2050 STANDARD HOUSE PROJECT×ノーブルホーム 前編

ノーブルホームの性能ラボコラム第9弾。
今回は2050 STANDARD HOUSE PROJECT発起人のコマツアキラ氏をお招きし、性能ラボメンバー上野との対談をお届けします。
テーマは、ノーブルホームで新たに発売する「高性能エディション断熱等級7」と、そこから見えてくる日本の住宅の未来について。なぜ今、最高等級の断熱性能が必要なのか。海外と日本の住宅文化の違いから、未来の「価値ある家」を紐解きます。
目次
見えない性能を実際に感じられる体感ショールーム宇都宮
住宅の性能向上に力を入れてきたノーブルホーム。断熱・耐震といった目に見えない部分こそが、住む人の快適さや安全、そして長期的な資産価値を左右するという信念のもと、技術開発と品質向上に取り組んでいます。
その取り組みの一つとして栃木県宇都宮市に新設したのが、体感型のショールーム。単なるモデルハウスではなく、住宅の「性能」を肌で感じることができる施設です。今回、コマツ氏にもこのショールームを体験いただきました。

コマツ氏「徹底的に住宅の性能を訴求して、体感できる施設になっていますね。地震の揺れを再現する装置や制振装置の効果、LVLという構造材の強さ。さらには冷蔵庫の中に冬の環境を作って、断熱等級の違う3つの部屋を比べる体験まである。ここまでの施設を作ろうと考えた理由はどこにあったのでしょうか?」
上野「これまでも断熱や耐震の強化には取り組んでまいりましたが、目に見えない部分の重要性をお客様にご理解いただくのは難しい面もありました。言葉で説明するだけでなく、実際に体感して『これって本当にいいものだ』と納得していただいた上で選んでいただきたい。そんな思いから、見えない性能を可視化・体感できる施設を作りました」
家を建てた後に後悔するポイントとして多く挙げられるのが「寒さ」や「揺れ」に対する不安です。ノーブルホームでは、最初からその重要性を知っていただければ防げる後悔があると考えています。建てる前に「未来基準の快適」を知ってもらうこと。それが、お客様の長期的な満足につながるという信念のもと、この体感型ショールームを実現しました。
日本になかった視点「長期的な資産価値の維持」
ノーブルホームが体感ショールームを作った背景には、単に性能を見せるという以上の大きな目的もありました。それは、日本の住宅業界全体に新しい価値観を提示したいという思いです。
上野「私たちがこのショールームを作った背景には、日本になかった考え方を入れていきたいという思いがあります。それは『長期的な建物の価値を維持する』ということです。ノーブルホームはここにチャレンジしていて、その具現化の第一歩が、この宇都宮ショールームなんです」
コマツ氏「ドイツなどの住宅先進国と日本を比べた時、決定的に違うのがその点ですよね。ドイツでは『建物は長く使い続ける資産である』という考え方がベースにあって、そのために断熱性能を高め、エネルギー効率を最大化している。一方、日本は『省エネ基準をクリアするため』という義務感から断熱が入ってきた側面があります」
数千万円という大金を投じて手に入れるマイホーム。しかし、日本の住宅は「建てた瞬間から価値が下がる」と言われることも少なくありません。
コマツ氏「経済的な価値がすぐになくなってしまうような消費材としての家ではなく、資産として長く続いていく家。その実現に向けたノーブルホームさんの挑戦を、非常に心強く感じます」
上野「ありがとうございます。2050 STANDARD HOUSE PROJECTに参加させていただいたのも、日本の暮らしの基準を底上げし、価値が持続する家づくりを当たり前にしていきたいという思いがあるからです」
高性能エディション断熱等級7が提案する「未来基準の快適」
そんなノーブルホームが満を持して発表するのが、断熱等級7に対応した新商品「高性能エディション断熱等級7」です。単に数値が高いだけでなく、「未来基準の快適」を目指しました。

コマツ氏「未来基準の快適とは、具体的にどういうことでしょうか? 単に『暖かい』というだけでなく、もっと本質的な部分ですよね」
上野「はい。『未来基準の快適を、今の住まいへ』というコンセプトを掲げています。まずは夏涼しく冬暖かく、常に快適かつ健康に過ごせることです」
ここで注目すべきは、C値(隙間相当面積)0.5以下という高い気密性能です。これはドイツをはじめとするEU諸国の多くで求められる厳しい基準と同等です。
コマツ氏「C値0.5以下は、まさにヨーロッパレベルですね。向こうでは気密測定をして基準を満たさないとやり直しになります。日本では残念ながら義務化されていませんが、換気や空調を計画通りに機能させるためには、高い気密性が不可欠です。低性能な家では換気が不十分になり、結露やカビが発生し、健康を害する可能性さえあります」
そして、もう一つ重要なのがデザインです。高性能住宅を検討する際、多くの方が抱く不安があります。「窓が小さくなって暗くなるのでは」「デザインの自由度が失われるのでは」という懸念です。
コマツ氏「高断熱住宅というと、どうしても『性能を取るか、デザインを取るか』という二者択一のイメージがありますよね」 上野「まさにその点を変えたいと考えています。この商品では、デザインも諦めていただきたくない。専任の設計士が入り、お客様一人ひとりのご要望に応じて、性能を維持しながら外と中がつながる開放的な空間や、美しく機能的な生活動線を実現します」

性能も、デザインも。すべては『ベストな自分』のために
性能と健康、そしてデザイン。これらの要素を掛け合わせた高性能エディション断熱等級7が目指すもの。それは「ベストな自分になれる家」です。
上野「デザインも間取りも断熱も、すべては手段に過ぎません。その頂点にあるのは、ここに住む方がご機嫌に過ごせること、自分自身をリカバリーできることです」
適切な温熱環境。計算された間取り。美しいデザイン。その全てに囲まれて暮らすことで、日々の生活の中で心身がリフレッシュされ、ベストな自分を取り戻すことができる。それこそが、この商品が目指す真の姿です。 宇都宮ショールームで体感できる性能。高性能エディション断熱等級7が約束する健康と快適性、そしてデザイン性。それは単なるスペックの話ではありません。性能と美しさを両立させることで、数十年先まで家族の暮らしと資産価値を守り抜く。それが、ノーブルホームの決意です。
体感ショールーム宇都宮は完全予約制となりますのでお近くの展示場または担当営業までお問合わせ下さい


