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ノーブルホームの高性能住宅を支える職人の技 第8弾 職人×ノーブルホーム

年間600棟を超える住宅を建築するノーブルホーム。その高性能住宅を支えているのは、現場で汗を流す職人たちの確かな技術です。

今回は、ノーブルホームの性能を実現する大工と電気工事士の仕事に焦点を当て、目に見えない部分へのこだわりと職人としての誇りについて伺いました。

 

目次

住宅性能×施工品質の両輪で実現する高性能住宅

 

2025年4月から住宅の断熱性能が義務化されるなど、建築基準は年々厳しくなっています。こうした変化の最前線に立つのが、現場の職人たちです。

 

上野「性能ラボではこれまで、さまざまな住設メーカーを訪問して断熱材や開口部の開発状況を調査してきました。その中で確信したのは、いくら高性能な建材を採用しても、適切な施工がなければその性能は発揮できないということです。例えば、断熱材の継ぎ目処理が不十分だと断熱欠損が生じ、そこから結露が発生します。高性能住宅の実現には、建材の進化と職人の技術、この両輪が不可欠なんです」

 

小美玉市で大工として活躍する遠藤建築の遠藤さんは、20年以上のキャリアを持つベテラン。年間6〜7棟、通算100棟以上の施工実績を誇ります。

 

上野「2025年にすべての住宅で断熱等級4が義務化され、今後は求められる性能がますます上がっていくと思います。現場での施工において、どのような変化を感じていますか?」

 

遠藤さん「断熱材の厚みや種類が大きく変わってきましたね。最近は夏の暑さが深刻ですが、断熱材がきちんと施工された現場では、空調がついていなくても涼しく作業できるので、断熱の重要性を実感しています。また、お客様から『温かい』『快適だ』という声を聞くと、自分たちの仕事が本当に役立っているんだなと実感しますね」

 

大工の仕事は、土台を敷くところから始まり、柱や桁を立て、屋根をかけ、断熱材を施工し、壁ボードを貼るまでと広範囲に及びます。その中でも特に重要なのが気密性の確保です。

 

上野「高性能住宅では、気密が非常に重要です。気密が取れていないと、想定外の場所から空気が出入りして、第一種換気や全館空調が正しく機能しません。職人の腕の見せ所かと思うのですが、現場で特に注意されていることはありますか?」

 

遠藤さん「空いている隙間については、気密テープやコーキングなどを使って丁寧に埋めますが、気密シートを施工する段階から気密テープ、コーキングを使わずとも隙間を埋めることができるよう心がけ施工しています」

 

職人同士の連携が生み出す品質

 

水戸市で電気工事を手がける渋江電設の渋江さんは、年間60〜100棟を担当する電気工事のプロフェッショナル。断熱・気密性能を維持するためには、各工程の職人が互いの仕事を尊重し、連携することも不可欠だと語ります。

 

渋江さん「大工さんが綺麗に施工した断熱材を見ると、本当に触りたくないくらい完璧なんです。だからこそ、施工後に穴を開けるのではなく、大工さんと工程を調整して適切なタイミングで配線工事を行い、防水処理や気密処理を徹底しています」

 

 

渋江さんが手がける電気配線は、住まいが完成すると見えなくなる壁の中。しかし、隠れてしまう場所であっても、整然と美しく仕上げています。

 

渋江さん「将来リフォームで壁に穴を開けたときに『この電気屋はきちんとした仕事をしているな』と思ってもらえるような施工を意識しています。別に電気が点けばいいじゃないかと思われるかもしれませんが、自分で配線して『このルートは違うな』と思えば、外してやり直すこともあります。」

 

上野「本当に謙虚でいらっしゃいますね。本当に今まで時間をかけて経験を積み、腕とセンスを磨かれてきたことが分かります」

 

形に残る仕事、当たり前を支える技術

 

職人としての仕事の魅力について尋ねると、それぞれが異なる視点から誇りを語ってくれました。

 

遠藤さん「大工の仕事は、建物として形に残ることが一番の魅力です。何十年、場合によっては百年以上残ることもありますから。建物を見るたびに、『自分が作ったんだな』という喜びがあります」

 

渋江さん「オーナー様としては『電気工事をしたら電気が点く』って当たり前ですよね。でも、電気を初めて通す瞬間の達成感は、やった人にしか分からないものです。その当たり前を実現する裏側の仕事に、大きなやりがいを感じています」

 

上野「電気が普及してまだ百数十年しか経ちませんが、私たちの生活にとって欠かせないインフラになっていますね。当たり前の生活は、お二人のようなプロフェッショナルたちに支えられているんだということを再認識できました」

 

未来へ向けた新しい挑戦が楽しい

 

ノーブルホームのインテリアコーディネーターからの要望はアイディア豊富で、時に施工上の難題となることもあります。しかし職人たちは「難しいけれど、それに応えるのが楽しい」と前向きです。

 

 

渋江さん「図面を見ると、最近はこれが流行っているんだと分かります。さまざまなアイデアが出てくるので、『すごいものを考えたな』と驚くことも多いです」

 

遠藤さん「住宅の間取りにも流行り廃りがあるので、図面を見るのは楽しいですね。どうやって納めようかと、図面と格闘することもありますが、完成すると『かっこいいな!」と感動します」

 

住宅の性能はこれからも向上し続けます。その性能を実現し、支えていくのは、現場で丁寧に仕事を積み重ねる職人たちです。リフォームで壁に穴を開けたとき、配線や構造が整然としていれば、それは職人の誇りの証。目に見えない部分にこそ、真の品質が宿ります。

次の時代のスタンダードを今から実現していくノーブルホーム。その挑戦を支えるパートナー企業と職人たちの技術と情熱は、これからも茨城の住まいづくりを支え続けていきます。