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注文住宅の坪単価はいくら?平均相場や総額の目安を解説

注文住宅の坪単価はいくら?平均相場や総額の目安を解説

注文住宅を検討する際、注文住宅の坪単価がどのくらいなのか気になる方は多いのではないでしょうか。坪単価の相場がわかれば、希望する広さからおおよその建築費をイメージしやすくなるでしょう。

 

この記事では、注文住宅の坪単価の相場や計算方法、30~40坪の建築費の目安、坪単価を抑えるコツを詳しく解説します。注文住宅の予算や住宅会社選びで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

 

なお、以下の記事では、注文住宅の特徴やメリット・デメリット、価格相場について詳しく解説しています。注文住宅の基礎知識から知りたい方や、土地探しと併せて家づくり全体を理解したい方は、ぜひご覧ください。

 

注文住宅とは?メリット・デメリットや価格相場などを詳しく解説 

目次

注文住宅の坪単価相場


注文住宅の坪単価は、算出方法によって金額が異なります。統計データを基に建設費を床面積で割って算出する場合もあれば、住宅会社が建物本体価格を基に坪単価を算出する場合もあります。

 

また、注文住宅の建築費は地域によっても差があるため、全国平均だけでなく、実際に家を建てる地域に近いデータを参考にすることが大切です。

 

ここでは、注文住宅の坪単価について、全国平均と地域別の目安を解説します。

 

全国平均の費用相場

国土交通省の「令和7年度住宅市場動向調査報告書」によると、注文住宅の住宅建築資金は、土地購入資金を除いて全国平均5,233万円です。また、住宅の延べ床面積は全国平均122.2㎡となっています。
参照:国土交通省|令和7年度住宅市場動向調査報告書

 

122.2㎡は約36.97坪です。これらの平均値を基に単純計算すると、1坪あたりの住宅建築資金は約141.6万円となります。

 

ただし、この金額は住宅会社が提示する一般的な坪単価ではなく、調査における住宅建築資金と平均延べ床面積から算出した参考値です。実際の坪単価は、住宅会社や建物の仕様などによって異なるため、予算を検討する際の目安として捉えましょう。

 

地域別の費用相場

国土交通省の「令和7年度住宅市場動向調査報告書」によると、注文住宅の住宅建築資金や延べ床面積は、地域によって以下のような違いがあります。

地域

住宅建築資金の平均

延べ床面積の平均

1坪あたりの住宅建築資金

全国

5,233万円

122.2㎡

約141.6万円

大都市圏

5,698万円

124.4㎡

約151.4万円

その他の地域

4,570万円

118.7㎡

約127.3万円

三大都市圏

5,925万円

125.0㎡

約156.7万円

※「大都市圏」「三大都市圏」「その他の地域」の区分は、国土交通省「令和7年度住宅市場動向調査報告書」における地域区分に基づいています。

平均値を基に算出すると、1坪あたりの住宅建築資金は全国で約141.6万円、大都市圏で約151.4万円、その他の地域で約127.3万円となります。三大都市圏では約156.7万円となり、地域によって差があることがわかります。

 

ただし、これらは住宅建築資金と延べ床面積の平均値から算出した参考値であり、住宅会社が提示する坪単価とは計算方法が異なる場合があります。実際の坪単価は住宅会社や建物の仕様などによっても変わるため、注文住宅の予算を検討する際の目安として捉えましょう。

 

坪単価の計算方法

注文住宅の坪単価を把握するには、基本的な計算方法に加えて、算出に用いる面積の基準を理解しておくことが大切です。

 

住宅会社によって坪単価の算出方法が異なる場合があるため、比較する際はどのような基準で計算されているのかを確認する必要があります。

 

ここでは、坪単価の基本的な計算式と、算出に用いられる面積の基準について解説します。

 

基本の計算式

注文住宅の坪単価は、基本的に建物の価格を床面積(坪)で割って算出します。

 

坪単価=建物本体価格÷延べ床面積(坪)

 

延べ床面積とは、1階や2階など各階の床面積を合計した面積です。建物を真上から見たときの面積を示す建築面積や、土地全体の広さを示す敷地面積とは異なります。

 

また、1坪は約3.3㎡で、平方メートルで表示された面積は「㎡数×0.3025」でおおよその坪数に換算できます。例えば、延べ床面積100㎡の場合は約30.25坪(100㎡×0.3025)です。

 

ただし、住宅会社によっては延べ床面積ではなく施工床面積を基準に坪単価を算出する場合があります。坪単価を比較する際は、どの面積を基準にしているのかも確認しましょう。

 

面積基準の違い

坪単価を比較する際は、計算に使われている面積の基準にも注意が必要です。一般的には延べ床面積を用いますが、住宅会社によっては「施工床面積」を基準に計算する場合があります。

 

施工床面積とは、実際に施工する部分を含めて算出する面積です。統一された算出基準はなく、どこまで含めるかは住宅会社によって異なります。例えば、延べ床面積には含まれない玄関ポーチやベランダなどが施工床面積に含まれる場合があります。

 

施工床面積は延べ床面積より広くなることがあるため、同じ建物本体価格でも、施工床面積を基準にすると坪単価は低く算出されます。

 

住宅会社ごとに坪単価を比較する際は、金額だけで判断せず、延べ床面積と施工床面積のどちらを基準に算出しているのかも確認しましょう。

 

坪数別の建築費シミュレーション

 

住宅金融支援機構の「2025年度 フラット35利用者調査」によると、注文住宅の平均建設費は4,259.8万円、平均住宅面積は118.4㎡です。これらの平均値から単純計算すると、1坪あたりの建設費は約118.9万円となります。

 

参照:住宅金融支援機構|2025年度 フラット35利用者調査

なお、前述した国土交通省の調査から算出した1坪あたり約141.6万円とは、調査対象や集計している費用の項目が異なるため、金額に差があります。いずれも住宅会社が提示する坪単価そのものではなく、統計上の平均値から算出した参考値として捉えましょう。

 

ここでは、1坪あたり約118.9万円を目安として、30坪・35坪・40坪の注文住宅を建てる場合の建築費をシミュレーションします。

 

※ここで紹介する金額は、同調査の平均値を基に算出した概算です。土地代は含まれておらず、建築する土地やプランによっては、外構工事費や地盤改良費などの付帯工事費に加え、登記費用などの諸費用、税金、住宅ローン関連費用、火災保険料などが別途必要になる場合があります。

 

30坪の費用

「2025年度 フラット35利用者調査」の平均建設費と平均住宅面積から算出した1坪あたり約118.9万円を基に計算すると、30坪の注文住宅の建築費は約3,567万円です。

 

118.9万円×30坪=約3,567万円

 

同調査によると、注文住宅の全国平均の住宅面積は118.4㎡で、坪数に換算すると約35.82坪です。30坪は全国平均より約5.8坪コンパクトな広さとなります。

 

35坪の費用

「2025年度 フラット35利用者調査」の平均建設費と平均住宅面積から算出した1坪あたり約118.9万円を基に計算すると、35坪の注文住宅の建築費は約4,162万円です。

 

118.9万円×35坪=約4,162万円

 

35坪は約115.7㎡です。同調査における注文住宅の全国平均の住宅面積は118.4㎡(約35.82坪)のため、35坪は全国平均に近い広さといえます。

 

40坪の費用

「2025年度 フラット35利用者調査」の平均建設費と平均住宅面積から算出した1坪あたり約118.9万円を基に計算すると、40坪の注文住宅の建築費は約4,756万円です。

 

118.9万円×40坪=約4,756万円

 

40坪は約132㎡で、同調査における注文住宅の全国平均の住宅面積118.4㎡(約35.82坪)を上回る広さです。そのため、間取りや設計によっては、居室や収納スペースを広めに確保したり、書斎などのスペースを設けたりすることも検討できます。

 

注文住宅の坪単価が変わる要因

 

注文住宅の坪単価は、建物の構造や形状・間取り、設備・仕様のほか、住宅会社や建築エリアによっても変わります。同じ広さの住宅でも、こうした条件によって必要な建築費は異なります。

 

ここでは、注文住宅の坪単価を左右する主な要因について解説します。

 

建物の構造

注文住宅の坪単価は、木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造など、採用する建物の構造によって異なります。構造ごとに使用する材料や工法、施工にかかる手間などが異なるため、建築費にも差が生じます。

 

一般的には、木造よりも鉄骨造や鉄筋コンクリート造のほうが、坪単価は高くなる傾向があります。ただし、同じ構造でも使用する建材や住宅の仕様、求める性能などによって費用は変わります。

 

構造ごとの特徴や費用の違いを比較し、予算や希望する住宅性能に合った構造を検討することが大切です。

 

住宅会社の違い

注文住宅の坪単価は、依頼する住宅会社によっても異なります。設計費や申請費、設備、付帯工事など、坪単価に含まれる費用の範囲が住宅会社ごとに異なるためです。

 

また、標準仕様や工法、保証・アフターサービスの内容にも違いがあります。そのため、複数の住宅会社を比較する際は、坪単価だけで判断せず、計算に用いる面積や見積もりに含まれる費用の範囲まで確認することが大切です。

 

ノーブルホームでは、土地探しから資金計画、設計・施工まで、家づくりを一貫してサポートしています。茨城・栃木・千葉エリアで注文住宅を検討している方は、予算や土地探しについても、ぜひお気軽にご相談ください。

 

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形状・間取り

建物の形状や間取りも、注文住宅の坪単価を左右する要因です。

 

例えば、L字型やコの字型など凹凸の多い住宅は、正方形や長方形に近い住宅と比べて外壁や基礎などの施工量が増え、建築費が高くなる場合があります。

 

また、平屋は同じ延べ床面積の2階建てと比べて、基礎や屋根の面積が大きくなる傾向があります。階数や建物の形状によって必要な構造や施工内容が変わるため、坪単価にも差が生じます。

 

さらに、水回りを複数の場所に設けたり、吹き抜けなどを取り入れたりすると、配管や施工内容によって建築費が増える場合があります。希望する間取りを整理し、予算とのバランスを考えながら計画することが大切です。

 

設備・仕様

住宅設備や内外装の仕様も、注文住宅の坪単価を左右します。キッチンや浴室、床材、外壁材、窓などのグレードを上げると、材料費や施工費が増える場合があります。

 

また、高性能な断熱材や高断熱仕様、無垢材などの自然素材を採用する場合も、選ぶ製品や仕様によって建築費が変わります。さらに、太陽光発電や蓄電池、全館空調などの設備を導入する場合は、その分の費用も必要です。

 

予算内に収めるためには、家族の暮らし方や希望を整理し、設備や仕様に優先順位を付けることが大切です。

 

建築エリア

注文住宅の坪単価は、建築するエリアによっても異なります。地域によって資材の運搬費や人件費などが異なるほか、土地の条件によって必要な工事が変わるため、同じような広さや構造の住宅でも建築費に差が生じる場合があります。

 

例えば、前面道路が狭い土地や資材を搬入しにくい土地では、施工方法によって追加費用がかかることがあります。また、寒冷地では断熱・気密性能を高めたり、積雪の多い地域では雪への対策を施したりするなど、地域の気候条件に応じた仕様が必要になる場合があります。

 

坪単価を比較する際は、全国的な相場だけでなく、建築予定地の地域性や土地の条件も考慮することが大切です。

 

注文住宅の坪単価を抑えるコツ


注文住宅の坪単価を抑えるには、建物の形状をシンプルにしたり、設備や仕様に優先順位を付けたりすることが有効です。

 

ただし、費用を抑えることだけを優先して設備を削りすぎると、入居後に後悔する可能性があります。予算と暮らしやすさのバランスを考えながら調整しましょう。

 

なお、以下の記事では注文住宅で後悔する主なケースについて紹介しています。気になる方は、ぜひご覧ください。

 

注文住宅の後悔をケース別に紹介!後悔しないためのポイントとは?

 

形状を簡素にする

注文住宅の坪単価を抑えるには、建物の形状をできるだけシンプルにすることが効果的です。正方形や長方形に近い箱型の住宅や、1階と2階の形がそろった総2階は、凹凸の多い住宅と比べて基礎や外壁、構造材の量を抑えやすく、施工の手間も少なくなります。

 

また、屋根も切妻屋根や片流れ屋根など比較的シンプルな形状にすると、複雑な形状に比べて必要な部材や施工工程を減らせる場合があります。

 

ただし、建築費は使用する建材や仕様、施工条件などによっても変わります。希望するデザインとのバランスを考えながら、建物や屋根の形状を検討することが大切です。

 

設備に優先順位を付けて取捨選択する

注文住宅の坪単価を抑えるには、設備や仕様に優先順位を付けることも大切です。キッチンや浴室、内装などをすべて高グレードにすると建築費が増えるため、家族で話し合い、譲れないものと予算に応じて調整できるものを整理しましょう。

 

例えば、照明やカーテン、壁紙など、入居後に比較的変更しやすいものは、標準仕様を選ぶことで費用を抑えられる場合があります。一方、断熱材や窓など、完成後に変更する際に大がかりな工事が必要になる部分は、優先的に予算を配分することも検討しましょう。

 

将来の変更しやすさも考慮し、必要な部分には予算をかけながら、調整しやすい設備や仕様で費用を抑えることがポイントです。

 

まとめ


注文住宅の坪単価は、建物の構造や形状、設備・仕様、建築エリアなどによって異なります。また、住宅会社によって算出方法や坪単価に含まれる費用の範囲も異なるため、坪単価だけで比較せず、見積もりの内容まで確認することが大切です。

 

予算を考える際は、坪単価を1つの目安として捉え、希望する住まいや必要な設備・仕様とのバランスを考えながら家づくりを進めましょう。

 

ノーブルホームでは、土地探しから資金計画、設計・施工まで、家づくりを一貫してサポートしています。

 

茨城・栃木・千葉エリアで注文住宅を検討している方は、予算や土地探しについても、ぜひお気軽にご相談ください。

 

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監修者

桜井 鉄郎

宅地建物取引士

東証プライム上場の金融機関に勤務する現役銀行員。住宅ローン業務に関して受付から審査、不動産担保調査、火災保険付保、抵当権設定、ローン実行まで全ての手続きを担当し、ローン相談件数は1,000件を超えている。顧客一人ひとりに合わせた最適な資金計画の提案や、マイホーム購入に関連する法令、税額控除制度についてアドバイス。銀行勤務と並行し、不動産や金融、相続に特化し200本以上の記事を執筆、監修。専門的な内容をかみ砕き分かりやすく伝えることをモットーとしている。