TOP > 家づくりのコラム > 窓が決める、住まいの快適性 第3弾「YKK AP×ノーブルホーム」

COLUMN

家づくりのコラム一覧

家づくりの話

窓が決める、住まいの快適性 第3弾「YKK AP×ノーブルホーム」

「暮らしをひらく」をブランドミッションに掲げ、高性能な家づくりに取り組むノーブルホーム。住宅性能の開発特化チーム「性能ラボ」では、ノーブルホームで採用している建材を連載形式で紹介しています。 第三弾となる今回は、窓の専門メーカーとして高い技術力を持つYKK APの体感ショールームを訪問。体感ショールーム館長の土田英生氏とつくば支店直需営業部部長の荒井信孝氏にご案内いただきながら、性能ラボのメンバー・上野絢子が、住まいの快適性を左右する窓の性能について体感しました。 (※体感ショールームは、建築・設計関係者様に完全予約制でご利用いただける施設となります)

目次

YKKAPが実現する高性能樹脂窓「APW 330」の特徴

 

窓の断熱性能は、快適な住まいづくりをする上で極めて重要な要素の一つ。そこでノーブルホームでは、YKK APが手がける断熱性の高い窓を採用しています。

YKK APの高性能な窓づくりの基盤となっているのが、一貫生産体制へのこだわり。原料調達から加工まで、すべての工程を自社で手がけることで、高い品質を保っています。

今回はノーブルホームでも採用している高性能樹脂窓「APW 330」の魅力をご紹介します。

 

高い断熱性能で夏の暑さをブロック

APW 330は、樹脂フレームとLow-E複層ガラスの組み合わせで、国内最高レベルの断熱性能を実現。夏は外からの熱気の侵入をブロックし、涼しい室内環境を保ちます。

APW 330は、樹脂フレームとLow-E複層ガラスの組み合わせ

© 2024 YKKAP株式会社

 

冬は冷たくならず、結露も起きにくい

冬は室内側のガラスやフレームに触れても冷たさを感じず、室内の暖かな空気を逃がしにくくなります。窓表面の温度差が少ないことで、結露が発生しにくいのも特徴です。

APW 330は、樹脂フレームとLow-E複層ガラスの組み合わせ

© 2024 YKKAP株式会社

 

ガラスは日射取得型・日射遮蔽型の2タイプ

Low-E複層ガラスは、2種類をラインナップ。冬場に太陽の暖かさを取り込みたい部屋には「日射取得型」、西日の差し込む部屋には「日射遮蔽型」といったように、目的に応じた使い分けができます。

© 2024 YKKAP株式会社

 

体感ショールームで実感する窓の性能差

 

快適な住まいづくりを実現する、高性能な窓。今回はYKK APの体感ショールームへお邪魔して、窓の性能による温度差を実際に体験させていただきました。

 

 

体感ショールームには断熱性能の異なる窓が12ヶ所配置されており、外側から熱することで夏場の窓の状態を再現。外部の熱がどれだけ室内に伝わってくるか、実際に窓に触れながら確認しました。

 

荒井さん「住まいの中で、最も熱の出入りが大きいのが窓です。夏は74%、冬は50%もの熱が窓から出入りします。壁や屋根と比べても、窓からの熱損失は圧倒的です」

 

土田さん「ノーブルホームさんが採用されている遮熱タイプのLow-Eガラスは、関東圏の強い日射に対して理にかなった設計です。室外側のガラスの内側に金属膜をコーティングすることで、夏の日射をより効果的に遮ることができます。寒冷地では冬の対策が重要なので、断熱タイプを基本として考えます」

 

 

APW 330は樹脂フレームとLow-E複層ガラスの組み合わせ。さらにハイレベルな断熱性能を実現した、トリプルガラス樹脂窓APW 430シリーズも展示されていました。

 

荒井さん「ノーブルホームさんの30周年限定エディション※でもトリプルガラスを採用していただいていますが、関東圏でもトリプル化の動きがでてきたなと肌感として感じています」

 

上野「トリプルガラスにするとフレームが厚くなるので、デザインとのバランス感覚が求められるところですね。今後はコスト面も考えながら、効果的に使っていけたらと思っています」

 

荒井さん「LDKのメインの開口部のみトリプルガラスを採用するなど、部分的に使っていただくのも有効なご提案だと思います。当然ながらご予算もありますので、最初から一番高いグレードをということではなく、松竹梅を見てベストな選択をしていただきたいです」

 

※2024年9月末で販売終了。2024年10月より後継商品「高性能エディション」として販売。

 

 

体感ショールームでは断熱性能だけでなく、遮音性能の実験も見ることができました。電車の音を使った検証では、引き違いよりも縦すべり窓の方が気密性が高く、音の遮断効果も優れていることが分かりました。

 

土田さん「カタログ上は同じ遮音性能でも、開閉方法の違いで気密性が変わってくることがあります。ノーブルホームさんの場合は、遮音性の高い『縦すべり窓』をうまく活用していただいていますよね」

 

未来を見据えた窓選び

 

 

ノーブルホームでは、6月に新しい体験型のショールームをオープンする予定です。

 

上野「まだまだ多くのお客様にとって、断熱等級や換気、気密といった高性能な住まいは未知の世界です。今日体験したような窓の性能による暮らし方の違いを、多くのお客様に実感していただきたいですね」

 

荒井さん「カタログの数値だけでは伝えきれない価値を、体感を通じて理解していただく。その“気づき”という部分は非常に重要ですね」

 

上野「茨城県は関東ですが、冬の最低気温が東京都よりもむしろ青森県と同じくらい低いなど、意外と厳しい環境なんです。そういった地域特性も踏まえて、より良い住まいづくりを提案していきたいと思います」

 

荒井さん「これからもノーブルホーム様と協力して、より良い住まいづくりに貢献していきたいです」

 

住まいの熱損失において最大の課題である窓。その性能を高めることは、快適で健康的な住まいづくりの第一歩といえるでしょう。ノーブルホームは今後も、YKK APとの協力のもと、より快適な住まいづくりを追求していきます。